グリストラップの油、洗剤で溶かしてもいいの?|【清掃のプロが解説】 | Growth Partners

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グリストラップの油、洗剤で溶かしてもいいの?|【清掃のプロが解説】

「グリストラップの油、洗剤で溶かして流していいの?」

この疑問を持つ飲食店オーナーの方は多いと思います。ネットで調べると「流したらダメ」という情報も見かけるけれど、じゃあどう処理すればいいのか──。

この記事では、グリストラップの油を安全に処理する正しい方法を、法的根拠・環境負荷・実用性の3つの視点から徹底解説します。

その”油を溶かす洗剤”、本当に大丈夫ですか?

検索で上位に出てくる「一般的な洗剤」がNGな理由

市販の業務用洗剤の多くは、油を乳化させて水に混ぜ込むタイプです。
グリストラップは油を分離し、流さないようにする装置であり、それが下水道法でも定められているので、一般的に大手企業が製造する洗剤はグリストラップの清掃に適さない構造になっているんです。

グリストラップは一見きれいになったように見えますが、実際には油がなくなったわけではありません。微細な油の粒子が水と混ざったまま、配管へ流れていくだけです。これが、配管内での油の再凝固や悪臭の原因となります。

乳化された油が引き起こす3つの問題

1. 悪臭を放つ
温度が下がると、乳化された油は配管内で再び固まり始めます。これが配管内壁に付着し、詰まりや悪臭の原因になります。

2. 下水処理場でも完全分解されず、環境負荷が大きい
下水処理場の処理では、乳化された油の分解に時間がかかります。処理しきれなかった油は、最終的に河川へ流出します。

3. 法的なリスク
下水道法では、「油脂類は下水道へ流す前にグリストラップで分離すること」が定められています。乳化させて流すことは、この趣旨に反する行為です。

参考法令:

  • 下水道法 第12条の3(特定施設の設置等の届出)
  • 環境基本法(水質汚濁防止)

油は”溶かす”より”分解”が正解

「溶かす=一見キレイ」でも、問題の先送り

「油を溶かす」という表現は、一般的に乳化のことを指します。

しかし、これは油をなくしているわけではなく、見えなくしているだけです。問題を先送りにしているだけで、配管や環境への負荷は残り続けます。

グリストラップの油は事業系廃棄物として費用を払って廃棄し、余分な油は「鹸化できる洗剤で分解」して流すのが一番です。

乳化と鹸化、何が違う?

多くの方が混同しやすい「乳化」と「鹸化」の違いを、わかりやすく整理します。

乳化の場合:
→ 油が水に混ざっただけ
→ 配管内で冷やされると再び固まる
→ 壁面に付着し、見えない詰まりや悪臭の原因に

鹸化の場合:
→ 油が分解されサラサラな液体に変化
→ 悪臭が劇的に減る
→ 環境負荷の少ない状態で流れていく

油分そのものが中性になる→水質汚染リスクが激減

鹸化反応によって生成される物質は、pHも中性に近く、環境への影響が少ない形態です。仮に下水へ流出しても、生分解性が高く、下水処理場の微生物によって容易に分解されます。
※以下鹸化洗剤の公式HP参照

現場で使える”鹸化タイプ”の洗剤って何がある?

「鹸化が良いのはわかったけど、具体的にどんな洗剤を使えばいいの?」

市販の洗剤の多くは乳化タイプですが、一部に鹸化反応を利用した専用洗剤が存在します。

その中でも今圧倒的に利用店舗が増え続けているのが「美らちゅら超洗浄」

鹸化洗剤として最も有名なこの洗剤は、全国導入数で5000店舗を超え、100店舗超えの大手ラーメンチェーン店や五つ星ホテルなど、さまざまなプロの現場で使用されています。

実際に導入した飲食店での効果例はこちら

【ラーメン店・東京都】
「週2回の清掃が週1回で済むようになりました。配管業者を呼ぶ頻度も半減し、年間で約40万円のコスト削減に」

【居酒屋・大阪府】
「グリストラップの臭いが明らかに減りました。スタッフからも『掃除が楽になった』と好評です」

【中華料理店・福岡県】
「以前は配管詰まりで30万円の修理費がかかりました。今は予防できているので、精神的にも楽です」

全国5,000店舗以上が導入している鹸化タイプの洗剤の口コミについて、詳しくはこちらをクリック。
美らちゅら超洗浄の口コミは本当なのか検証してみた

美らちゅら超洗浄が本当に法的にクリアなのか詳しく確認したい方はこちらをクリック。
グリストラップ最強洗剤はこれだ【厚労省登録:第三者機関認定済み】

まとめ:グリストの油は”乳化させず、鹸化して流す“が正解

グリストラップの油処理について、重要なポイントをまとめます。

✅ 押さえるべき3つのポイント

1. 乳化はNG

  • 油を溶かして流すだけ
  • 配管詰まり・環境汚染のリスク
  • 法的にもグレーゾーン

2. 鹸化が正解

  • 油を分解して環境負荷のない法的にクリアな状態で流す
  • 悪臭を撃退
  • 持続使用で大幅なコスト削減

3. 誇大CMに流されない判断軸を持つ

  • 業務用洗剤の「溶かす」という表現に注意
  • 「どこで詰まるのか」を考える
  • 第三者機関のデータを確認する

法的・環境的・現場的にベストな選択が「鹸化」

グリストラップの油処理は、油の塊は産業廃棄物として捨て、残りは乳化させず、鹸化して流す」が正解です。

  • 下水道法をクリア
  • 水質汚染を防止
  • 配管詰まり・悪臭を予防

この3つを同時に満たす方法が、鹸化洗剤なのです。

もっと詳しく知りたい方へ

グリストラップの臭い対策については、こちらも参考にしてください。
グリストラップ 臭い取り|臭いを消す方法

“グリストラップの油、洗剤で溶かしてもいいの?|【清掃のプロが解説】” への3件のフィードバック

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