飲食店が大雨で下水が逆流する原因と、今すぐできる緊急対策

「大雨、豪雨時による下水の逆流」は、深刻なトラブルのひとつです。
トイレやシンク、グリストの排水が逆流し、店内が浸水すれば、営業停止レベルの被害につながります。
ここでは、飲食店が“大雨のときに本当に必要なことだけ”を、最短で解説します。
なぜ大雨で下水が逆流するのか(飲食店特有の理由)
大雨のとき、下水道は雨水でいっぱいになります。
すると道路のマンホールだけでなく、飲食店の
・グリストラップ
・床排水
・トイレ
などから逆流が起きます。
飲食店では特に「グリストラップが汚れている場合」逆流のリスクが一気に上がります。
理由は、油や残渣が邪魔をして排水が流れず、雨水が押し返してくるからです。
今すぐできる緊急対策(大雨・警報レベル用)
ここからは、今すぐ店舗で取れる“実用レベルの緊急対策”です。
- トイレは「水入りビニール袋」で逆流を防ぐ
便器の中に、水を10Lほど入れた袋を置くだけ。
水の重さで“蓋”になるため、下水からの逆圧を抑えられます。 - グリストラップは「蓋の固定」と「油の分解剤を入れておくこと」
蓋が浮くと一気に汚水が溢れます。
・上に重いものを置いて固定
・油の分解剤だけ入れておいて詰まり防止
(参考:おすすめの油分解剤はこちら) - 外排水(店外の溝)が詰まっていないか確認
落ち葉・ゴミが詰まっていると雨水が逆流します。
簡単にでいいので確認を。
グリストラップの逆流を防ぐ“中期的な対策”が必要
飲食店が中長期対策として必ず検討すべきなのは
逆流防止フタ(逆流防止弁/バックウォーター弁) の設置です。
これは、大雨で下水の圧が逆流しても弁が自動で閉じて、店内に汚水が戻らないという仕組み。
特に
・1階路面店
・古い雑居ビルの1階
・グリストが道路より低い位置にある店舗
では必須レベルの設備です。
設置は工事業者が必要ですが、1度つければ“10年単位”で逆流リスクを激減させます。
グリストラップを綺麗に保たなければいけない理由とは
グリスト内の油は大雨時には“逆流の原因”にはなりません。
しかし、逆流した瞬間の「被害量」を決定付けるのが油の量です。
油が溜まっているほど
・逆流時に油ごと流れ出る
・床が滑る
・悪臭が長期化する
・復旧までも長期化
だから飲食店の現実的な対策は、「逆流の発生は防げなくても、被害を最小化する状態を保つ」こと。
そこで使われるのが
油を固めずに、事前に分解して軽くしておく洗剤です。
週1回で油を水に近い水溶性物質にまで分解できるタイプは
・逆流時に油が店内に出てこない
・油が詰まって逆流する可能性も激減
・業者清掃のコストが半分以下になる
という理由で選ばれています。
大雨前に準備しておくべき3つ
・逆流防止フタ(逆流防止弁)の設置
・緊急封鎖セット(ビニール袋・雑巾・重り)を店に常備
・グリスト内を油が固まらない洗剤を定期使用する
この3つを揃えれば、数百万円の浸水リスクはほとんどゼロになると言っても過言ではありません。
ぜひチェックしてみてください。

